鳥類飼育にネクトンシリーズは欠かせません。元々ネクトンシリーズのスタートは鳥類育成の為のサプリメントでした。この製品を作ろうとしたきっかけはネクトン創始者のエンデル氏の飼育、繁殖経験でした。彼は、子供の頃から鳥類に関心を深めて義務教育を終えると鳥類繁殖を生涯の仕事とする事を決意します。人口飼育下での繁殖は様々な問題を提起しました。巣立ちまでの期間、個体差、成長不良、この問題に彼は立ち向かいます。エンデル氏の情熱を掻き尽くす事は出来ません。一編の長編小説が書けるほど多くのエピソードがあり、ここでは概要だけです。
彼は、動物園の鳥類飼育者と懇意になり、次に大学の生物学、医学者、薬学の専門家からアドバイスを受けます。自然の環境下と飼育下では決定的に不足する微量元素、ビタミンについて考察してネクトンを世に送り出します。以前にオーストラリアに野生のインコ類を観察に訪れた時に多くの事実に驚きました。セキセイインコは大群で赤く濁った水場で給水する。水が赤いのは酸化した鉄が原因でここから微量元素を取り込む。胡錦鳥はお気に入りの樹があって朝になると大群で樹に留まり朝露で給水、大地から水蒸気が立ち上り木の葉に露結しミネラルを補給、そしてその葉を虫が食べてその虫を鳥が捕食して循環している事です。 鳥も多くの種類が市販されていて、十姉妹から大型インコまでありますが、餌を食べて水を飲むのは共通です。餌についてはとりの食性に配慮されて作られていますが、野生のインコでは果実や果実の種、花の蕾など季節に応じて食べています。大型インコでは特定の場所の土を取り入れるのは知られた話です。飼育下でそれを再現するのは骨が折れる、事実上容易な事ではなく、その為にネクトンを投与する事でカバーする、これが目的です。
◆ネクトンを使っていただいた人からも多くの声が寄せられています。
1猛禽類のブリーダーの方から
・雛にネクトンSとMSAを給餌の際に与えると骨格が確かにしっかりしてくる。巣立ちまでの期間が短縮する様に見受けられる。・ストレスを受けて元気を無くした個体にネクトンSとBコンプレックスを同時に水に混ぜて与えると回復して元気を取り戻した。
2インコの愛鳥家の方から
・以前は卵詰まりを頻繁に起こしていました。青菜の小松菜を切らす事なく与えても嘴がのびたり、足の爪が伸びたりしていたのがネクトンMSAとネクトンSを同時に与え出してからは卵詰まりもなくなり産卵して育つ雛も早く巣立つようです。・カナリアを一羽飼育して専用のフードを与えて飼育。飲み水にネクトンSを使い始めて1週間程度で様相が変わり、動きがキビキビして良く歌うように変化した。・投与を始めて遅くとも10日前後で結果が現れるようです。やはりカルシウム不足は影響大。春秋のトヤ(羽毛の抜け替わり)のシーズンでも違いが有るようです。
◆飼育環境
小鳥をゲージで飼育する際には底には新聞紙が最適です。新聞紙には吸湿性があり排出されたフンの水分を吸収してカビを防止します。新聞紙に使われるインクには有機溶剤が使われており、ゆっくりと気化する事でダニの防止やカビの繁殖を封じ込めるからです。是非、活用して下さい。新聞紙は出来るだけ新しいものがお勧め、スポーツ新聞はインクも多く便利です。大型インコはフンの量も多く臭いもあるので底部には欠かせません。
日向ぼっこは大切です。飼鳥を日向に置く時はゲージの半分は影の状態にする事です。カルシウム不足は単にカルシウムを投与するだけでは意味が無く、ビタミンD3と紫外線の組み合わせが必要です。定期的に日光に当てるだけで体温上昇と羽虫の駆除には有効です。ガラス越しですと紫外線線量は半分に低下します。時間にして20〜30分程度でも、ただし夏場は熱中症にご注意。フィンチ類は水浴びも大好きですから夏場は毎日でも。