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NEW NEKTON BOOK 2024

パピエC制作のネクトン情報カタログ冊子、「ネクトンブック2024年度版」が完成しました。
こちらの画像をクリックして、PDF版をダウンロードの上、ぜひ、ご活用下さいね!


本日の電話相談

日暮里駅を降りて高台を目指して歩いて行くと大きな墓地に入って行く。そこは江戸時代から続く墓地で歴史に名前の残る人達も多く眠っている。数年前に有名人の墓地を調査した事があり、しばしば足を運んでいた。徳川将軍家に所縁のある者の墓地はひときわ大きく立派に作ってある。その一つを調査しに行くと墓石の上に一羽の烏がこちらを見ているのに気遣いた。烏は利口な鳥で人の言葉も覚えてよく喋る。一度千葉県の動物病院で大きな風呂敷を待合室に持ち込んでいる初老の女性がいた。数人が待合室に残っていたが女性は「お先にどうぞ」と言って順番を譲っている。こちらは仕事なので待合室の全ての人が終わる迄待っていた。女性以外の人の診察が終わりやっと順番が回ってきた。風呂敷が大きく重そうであったので手伝って診察室に入った。診察する院長は私の事は東京の業者さんで大丈夫と言って不安な表情の女性を安心させた。女性はおずおずと風呂敷包みを解いた。その瞬間、大きな声で「元気ですか?」と声が聞こえた。何事かと驚いて籠を見ると烏が首を傾げながらこちらを見ている。烏が喋ったのである。院長によると女性は家の近くの林を散歩している時に烏を見つけたらしい。まだ巣立ち前の幼鳥で充分に飛べないらしく羽根も傷ついてもがいていた。このままでは巣に戻る事も出来ずに他の動物に命を奪われる、そう思って保護したらしい。そして家に連れて帰ると以前に猫を入れていた金網のゲージに入れて病院に連れて来た、院長の診断では右の羽根の付け根を痛めているが手術で回復するかどうか、まだ幼鳥なので少し様子を見て決めようと言う事になったらしい。

女性は家に連れて帰った後に困った。餌はどうするか?烏の餌などペットショップでも売っていない。何より烏は保護動物なので飼育は禁止されている。そこで慌てて動物病院の院長に電話でアドバイスを求めた。院長のアドバイスはドックフードをお湯に浸して柔らかくする、温度に気をつけてスプーンに少量乗せてゆっくり口ばしに近づけてみる。それで空腹なら食べるだろうから食べてくれたら何度かに分けて1日数回給餌する、役所には病院から直接連絡する、放鳥出来るまで保護して必ず自然に帰すからそれまでは保護を継続すると。

早速、女性は名前をつけて呼ぶ事にした。名前はハル。季節が春だった事にちなんでそう名付けた。

毎回毎回給餌する時には名前を呼んだ。ゲージに止まり木を取り付けハルが停まって水はいつでも飲めるようにした。数日すると朝、声が聞こえた。「ハル」「ハル」と呼んでいる。家にいるのは女性1人で子供達も独立して家を出ている、ご主人も数年前に亡くなっている。女性は不思議に思って玄関に置いてあるゲージを見た。突然ハルが喋った。自分に付けられた名前を覚えたらしい。女性はすぐに台所に立ってお湯を沸かした。そしていつものようにドックフードを浸して食べさせた。ハルは青い瞳を向けてクビを傾げてまた鳴いた。カーとは鳴かないで「ハル」と鳴く。

数日してドックフードばかりでは飽きるだろうと思い食パンを小さく千切って与えてみると直ぐに食べた。そして気づいた。バターをつけた食パンの方が美味しいと感じるようで催促する。

それからいろいろと試してみた。肉じゃがの肉の一切れ、柔らかいじゃが芋、柔らかくなった柿、ハルのレパートリーは増えていった。ゲージが狭くなってきたので犬用の一回り大きなサイズのゲージも用意した。ゲージの扉を開けてもハルは逃げない。顔をじっと見ているだけ。

女性は思い切って室外にゲージを移動させて日光浴をさせてみた。そして子供用のジョウロで水をかけて水浴もさせてみた。ハルは嬉しそうに羽根をバタつかせる。それが毎日の日課になった。

家の前は小学生の通学路になっている。朝、ハルに気づいた子供達が驚いた顔をして見ている。ハルが自分の名前を鳴くと大騒ぎになる。「鳥が喋った!」「烏なのにカーと鳴かない」と口々に顔を見合わせながら話してる。夕刻には部屋に戻すがそれまで子供達は飽きもしないでハルに話しかけたり観察して中にはスケッチする子供も。ハルの話し言葉はどんどん増えていく。「おはよー」「お帰り」「元気ですかー」「ワタシはカラス」「宿題したか」「お腹減った」ハルが喋るたびに子供の笑い声が大きくなる。心配なのは噂が広がってハルが取り上げられないか、別の場所で保護すると言われたらどうしよう?気が気では無い。もう女性にとってはハルはかけがえのない家族なのだ。心配で院長に打ち明けると院長は「保護が長引くようなら飼育許可を申請しましよう。自然界に戻すのはまだ時間がかかると」

(その弐へ続く)



本栖まりも

最近テレビで情報が流れて話題になってる『本栖まりも』のお話です。

最初に目撃したのはもう20年以上も前、当時世田谷にあった熱帯魚、水草専門店さんのデコレーション水槽でした。もう、その店も無くなって時効だからバラしますが、当時は水槽用のデコレーションに使う石とか流木は多摩川の河川敷で採取してました。そのうちの流木にどうも付着していてそれが育ったようです。経験から言って関東近郊では多摩川、荒川、利根川と大きな川がありますが、荒川と利根川は秩父とか前橋の上流域で採取してましたが水草や苔は付着していませんでした。多摩川でも世田谷、川崎の下流域ではなく中流域は比較的川に入れる水深で水も澄んでいます。
100%確実ではない事を最初にお断りしておきますが、運が良ければ水槽で美しい姿を見る事が出来ます。水景を楽しむ為に幾つかの実験を繰り返して判明した事を書いておきます。

用意するもの

可能なら横幅は90センチ程度は欲しいです。高さは30〜50センチ、横幅は30センチも有れば充分です。底に敷くのは大磯砂か若しくは砂です。厚さは3~4センチ程で大丈夫です。
ヒーターと温度コントロールのサーモ、冬場に必要です。これから10月ぐらい迄は特に必要ないかもしれませんが、水温が高くなる夏場は要注意です。可能ならエアコンで水温は24〜26度程度に保つ必要があります。普通に15〜20度でも幾つかのポイントをクリアすれば大丈夫です。
水流は必ず作る必要があります。エアレーションはやめた方が無難です。理由は空気中からエアポンプで水槽に空気を送り込む、掃除機と逆で空気中に漂うチリやホコリ、カビの胞子、芽胞状態の細菌を水槽に送る事になります。その結果として硝化細菌が増えて水質が亜硝酸により弱酸性に変質します。
理想は小型の外部濾過器、これによって緩い水流を作ります。水量コントロールは吸水、排水側にコックを付ければ調整出来ます。それと水槽を覆うガラス蓋、これが無いと水質悪化が加速します。
照明用の器具。それ程強くなくとも大丈夫です。これら全て揃えても恐らく費用は3万円以下です。
水槽設置場所は直射日光とエアコンの風が直接当たらない場所を選んで下さい。
水槽設置前に底に敷く砂は軽く洗って下さい。これで準備は完了です。

採取の場所と持ち帰り方法

流木と石を採取したのは多摩川の中流域で京王線の京王閣競輪場から歩いて直ぐの多摩川河川敷です。
採取して持ち帰る方法はA4サイズのチャック付きのビニール袋(100均)で売っている。出来ればクーラーボックス、なければ発泡スチロールの箱、岸辺近くに沈んでいたり水に浸かっている流木、乾いているのは厳しいかも?石は適当なサイズで水に浸かっているもの。それらをビニール袋に入れて川の水をヒタヒタにしてチャックしてクーラーボックスに入れる。
夏場は可能ならコンビニで氷を買って封を切らないで一緒に入れる。理由は水温上昇によってアンモニア濃度の上昇を抑える為です。薄緑色の苔?水草?が付着していると可能性は高いかな?
流木は都合よく見つかれば良いけどそう簡単でもない。狙いは雨が降った数日後は可能性高いです。
持ち帰ったら水槽に入れて見栄え良く配置してください。

同居生物

映像をご覧になった人は気づいたと思うけど、モエビが複数飼育されてましたね。あれがポイントですね。モエビは小さなエビで藻にしがみついて盛んに表面に付着した微生物やコケ(水草ではない)を捕食してます。よく電話で聞かれるのですが、多くの人はコケとバクテリアフィルムを混同しておられるようです。水槽に生じるコケにも複数あって黒くヒゲ状に水槽のコーナーや流木に生じるものやガラス面に小さく付着する緑色のコケまであります。厄介なのは黒いヒゲ状に育つコケ。これは亜硝酸塩を養分に育ちます。水槽の中ではアンモニアが発生します。水性生物が呼吸すると微量なアンモニアが生じて、それを硝化細菌が亜硝酸に置換し、蓄積すると硝酸塩へと変化します。
この場合は当社のバクテリアBー4を使うと亜硝酸が発生しない為に黒いコケは生育しません。また水質を弱アルカリに保つ為に微生物も増えてエビの繁殖にも繋がります。換水時に少量振りかけるだけで十分です。エビにも種類があってモエビがベストで間違ってもミナミヌマエビは入れないように。
折角マリモが育ちだしても食べられてしまいます。

日々のお手入れ

換水サイクルですが、週に2回程度バケツ半分程度の換水は必要です。水道水には充分炭酸ガスも溶け込んでいます。よくカルキ抜き(水道水に含まれる塩素)は必要か?との質問もありますが、塩素は発ガン性が指摘されてからはほとんどオゾン殺菌に置き換えられているようです。心配なら使っている水道水の残留塩素測定がお勧め。仮に反応が出たら少量のビタミンC(アスコルビン酸ナトリウムで薬局で売っている)で抜けます。こっちの方が安全。
後は照明の照射量を調整するだけ、そんなに神経質にならずとも育ちます。
これらのことは全て実験で検証済みです。マリモの深い緑は見ていて心が癒されますょ。
頑張って挑戦してみて下さい。


月間アクアライフ 2023年12月号に掲載!

アクアライフ2023年12月号
NEKTON

『NEKTON』は日常の飼料だけでは補えないペットに必須なビタミンとアミノ酸、微量元素を主体としたサプリメントです。多くの動物園や獣医師、飼育者に使用され、世界標準とまで評されるに至りました。現在では小鳥をはじめ爬虫類、犬、猫用サプリメントがラインナップされています。

ネクトン製品の使用方法、保管方法についてはこちらをご確認ください。

B4 B-4

最強濾過バクテリア B-4は、あなたの水槽でトイレとゴミ箱の働きをしてくれます。食べ残しのエサや魚達のウンチをきれいに掃除するのがバクテリアの仕事。これを『生物濾過』と呼びます。最短48時間で『生物濾過』を実現するB-4は、水槽をセットした日に魚を飼育する事ができます。使用方法はとっても簡単!水替えをしたらパラパラと振りかけるだけ!これだけで、初心者の人でも簡単に大切なペットの魚達を美しく元気に飼育できます。

アクアリウム

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鳥・爬虫類用

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など、大切なペットを守る製品を揃えています。

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